LCR型フォノ・イコライザーの製作(リニューアル)

もう20年来使ってきたフォノ・イコライザーですが、
端子やソケットもさびが目立つようになりました。
今では、配線もごちゃごちゃになり、
気分一新、作り直すことにしました。
(今までに、ケミコンのパンク修理と抵抗、カップリングコンの変更等してきました。)

(写真1)外観
LCRイコライザー 
 
(写真2)配線の様子
LCRイコライザー

(写真3)ソケット防振ゴム
LCRイコライザー LCRイコライザー


(写真4)ソケット配線の様子
LCRイコライザー

(写真5)回路図
LCRイコライザー

(写真6)LCR定数
LCRイコライザー
旧タンゴ資料より

[回路図]

本機の回路図は、
ラジオ技術1988/2月号に掲載されていたものをアレンジしたものです。

(参考)
最近ではMJ誌2011/6月号にもLCR型イコライザーの製作記事が出ています。
(詳細な解説あり)

回路は従来のままで、
今回、リニューアルにあたり、変更したところは下記の①、②です。

① 全ソケットに防振対策
従来、初段の真空管ソケットにだけ、ゴムブッシングを使って
防振対策をしていたのを全ソケットに対策を施した。
シリコンゴムワッシャーと柔らかいゴムブッシングの2種類使ってみました。
(手持ちが有ったので)
初段管ソケットは、サブ金具に取り付けられていますが
他のソケットと同様、サブ金具無しでもOKです。
とめネジは、ゆるゆるにしておく。
気になる人は、ダブルナットがお勧めです。
・・・・(写真3)

② 真空管ソケットへの部品の直付けを止めた
部品は一旦、端子で受け、
端子から柔らかい細い線でソケットへつなぐようにしました。・・・・(写真4)

尚、同時にラインアンプとメインアンプにも①・②の防振対策を施しました。

[使用部品]

1.抵抗
・1/2W・・アムトランス カーボン
・1W・・東京光音 RDカーボン
・3、5W・・酸化金属皮膜
・表記なしは1/2Wです。

2.コンデンサー
・カップリングコン・・ASCのフィルム(一応極性は揃えました)
・カソードパスコン・・ブラックゲート(BGN)
・デカップリングコン・・一般ケミコン

3.真空管
12AU7、12AT7は、
型番に12AU7Aのように“A”が付いた物
またHi-s、Hi-Fi、通測とか表示されているものがありますが
マイクロフォニックノイズに関しては、真空管の個体差が大きいので
実装してノイズの少ないものを選ぶとよいでしょう。

4.電源トランス
“電磁シールド無し”を使いましたが、これは失敗。
電源部を別筐体にしてあったから良かったものの、
電源部を本体より50cm離しても向きによっては、ブーンとハム音が聞こえます。
プリアンプ用磁気シールド付(例 タンゴST-30S等)を使うべきでした。

5.整流
WE412Aの代替は6CA4、
FRD 30DF2の代替は、
SBD ERC81-006(富士電機)がお勧めです(安い)。

6.シャーシー
180×280×70リードの穴無しアルミシャーシ(t=1.2)を加工しました。
振動を考えれば鉄板や真鍮シャーシーの方がよさそうですが自分で加工が出来ないので
アルミシャーシーを使っています。

7.イコライザーLCR
旧タンゴ製“EQ-600P” はもう入手不可なので、Lのインダクターだけを
サウンドパーツ、アムトランス、橋本電気等から購入し、
CRを自分で組み合わせるのも手です。
EQ-600Pは、(写真6)の標準回路になっています。

(参考)
最近、ノグチトランスよりフォノイコライザー用コイルが発売されました。
FEQH(45mH)/@2400、FEQL(1.9H)/@2800
使い方は、MJ誌2011/6月号が参考になります。

8.線材
“細くて柔らかい線材”を秋葉原で探したところ
オヤイデ電気商会(ラジオデパート前)に適当なものを見つけました。
名称:耐熱電線(180℃)
型番:RSCB0.2
(仕様)
・シリコンゴム被覆(色:白、黒、赤)
・軟銅撚り線(メッキなし)
・耐電圧250V
@80/m
※シリコンゴム被覆は熱に強くハンダ付が大変楽に出来ます。

<試聴>

(使用機器)
・アンプ:ラインアンプ(WE337A(T)トランス送り出し)
+トランスドライブWE300Bシングル
・プレーヤー:ビクターQL44Y(DL-103R+AU301)
・SP:ALTEC604-8G

(試聴レコード)
・ケリー・ブルー/ウイントン・ケリー
・ワルツ・フォー・デビイ/ビル・エバンス
・WE GET REQUEST/オスカー・ピーターソン

時折、ピアノの高音がカンカン感じることがあったのですが
防振が効いたのか、かなり気にならなくなりました。

また、音が静かになり
その分、細かい音までよく聞こえるようになりました。(余分な音が消えた?)
(「ワルツ・フォー・デビイ」では、会場のおしゃべり、笑い声がより鮮明に聞こえます)

女房の一言 “すっきりして、いいんじゃない”

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tag : LCR フォノ・イコライザー

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ブレイキー

Author:ブレイキー

オーディオにとりつかれて数十年、飽きもせず真空管アンプを作り続けています。歳とともに趣味も増えて、ハマちゃんになったり、JAZZの生録会に参加したりと楽しんでいます。

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